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メモ108
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きっと今年最後の「最近読んだ本」です。
今年買った本は今年中に読み終えることができると思っていましたが、それはある意味夢に終わったのだな、と今つくづく感じています。
とりあえず、年始に読もう、と。


まずは上から順に

「 走る家 : 唯野未歩子 著 」

以前「 正直な娘 」という本を読んだことも書いたことがある著者の新刊。
前述ではあるのだけれど、著者は元々は女優で、昨年映画監督をしました(「三年身篭る」という映画です)。

こちらは、8編からなる短編集。
文章の書き方がどうしても女性的だなぁ、と。
たぶん、やっぱりこういったものは男性では書けないのかもしれない。

たとえば、須賀くんが「ボンゴレ、まだ?」と聞いた時に晴子は
「できないっていうか、できたくない」
と答える。

そういう台詞とか、男性作家だととても稀。(のような気がする)
あと何故そこで起きるのか、といった突然。(ハルキムラカミ等とはやっぱり違う)

というところを踏まえても、やっぱりたまに女性の書くものは「そうなんだー」と感じることができるので、いいなと思う。
でも1人の作家に固執するのは、やっぱりよくない。




「 鴨川ホルモー : 万城目学 著 」

ご存知マキメさんのデビュー作。
といってもまだ単行本3冊しか出していないので、”ご存知”というのはおかしいか。
以前「鹿男あをによし」を読んで、ファンタジーな人だなぁと思っていたのですが、
やっぱりこのデビュー作も同じく、でした。
まさに現代小説という風な文体で読みやすく、さらりさらりと。
面白かったです。

以前京都に住んでいた友人に聞いたところ、京都は「ホルモン」も美味しいようで。
なんだか、そんなこと書いていると無性に食べたくなりますね。
まぁ、「ホルモン」はこの本の内容に関係ないのだけれど。



「 ホルモー六景 : 万城目学 著 」

前述「鴨川ホルモー」の続編。
短編集のような形で、前作の後日談、サイドストーリーを展開している。
これは、確実に続けて読まねば意味がわからないと思います。
是非興味を抱いた方は「鴨川~」からどうぞ。

どちらかといえば、今回は主人公以外のキャラクターの恋模様等々を描いています。
「走る家」と比べるわけではないけれど、やはり男性作家の書くもの、といった感があります。
それはそれで、といったところなので、優劣とかは特にないけれど。
前作同様さらさら読めるので、すぐに読了するはず。
次回はどういった話を書かれるのか、期待。



「 団地ともお 11巻 : 小田扉 著 」

とても楽しい小学生漫画。
毎回ホントに笑える内容で、とても好きです。
スポーツ大佐の本とか、出ないのかなぁ。

いつも思うのだけれど、この作者はどうやってあの視点を探し出しているのだろう。
きっととても頭の中がやわらかく、且つ情報収集能力がすごいのだろうなぁ。

まさに、見習いたい人物の1人です。
こういった視点を忘れず。



こう振り返ると、社会人になって、やっぱり単行本を買う量が増えたな、と。
今までは文庫の方が多かったのだけれど。
というか、新しい本棚が欲しいです。あ、その前に広い部屋、かなぁ。
ほんと、欲しいものというのはとめどないですね。
by arittakewinds | 2007-12-30 19:35 | memo
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