我が家の近く、中野通り沿いに小さなお店が一軒ある。
そこでは毎日おじさんが店頭に、焼き鳥、おでん、もつ煮、牛すじ煮込み等をおいて売っている。
大学からの帰り道、そこは必ず通るので、いつもチラリと覗いてしまう。
店の前にはベンチが数台置かれ、夜ともなれば、そこで買ったものを食べたり、隣りの居酒屋から出てきておしゃべりをしたり、思い思いに人がたむろしている。
いい雰囲気。
決して最近流行りの「洒落たお店」というわけではない。
けれど、おじさんの出す確かな味と、飲みに、食べに来る人達の出す、和やかな味が、そこにはいつも感じられる。
まだそこで、その場で、買い食いをしたことがない。
一度だけ牛すじ煮込みを買ったことはある。けれどその時は持ち帰ってしまった。
いつかなんて言わない。
今度、あの店で、店の横のテーブルで、酒と料理を交わしたい。
梅雨が明けたらもう夏だ。
空の下でみんなで呑む酒なんて、美味しいに決まってるって。
そんなこんなで今日は家に帰ってきてからずっと
レイ・ハラカミが流れてる。「
lust」。