溺れる前に、もう一息。
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先日飛行船を見たのだが、その時なぜか水槽を思い出した。


水槽。


そこは海。限られた空間に存在する海。
定期的に酸素を送り込まれ、食料もこれみよがしに天から降るその空間は、まさに快適そのもの。
しかし、逆に閉じ込められた切ない牢獄のようでもある。
果たして、「水槽」とは中に生きる者達にとって天国か地獄か。
私が水槽の中の住人であったなら、どういった暮らしを送るのだろう。


私は、もともと水泳の技術を幼少の頃に独学で学んだ人間である。
水泳教室に通ったことも、父親に海に落とされ「這い上がって来い!でなければ待つは死のみ!」といった教えを受けたこともない。
そんなわけで泳ぐのも50メートルが精一杯だ。
しかもなぜかクロールのみ。
不思議な話だが、平泳ぎは苦手である。顔が水面に出たり沈んだりしてしまうのだ。

アップダウン、アップダウン。上下運動は任せてもらいたい。



そんな私からしてみれば、「水槽」という空間は地獄のようなものだろう。
中にはうようよと動く木々(コンブ?)が生え、共に生活するは言語の通じない住人達ばかり。
さすがに長く生活を共にしようとも、私が魚語を理解できるようになるとは思えない。

また同じ人類がその海に共存していたとしよう。
会話はおそらく水面上に顔を出さねば成り立たない。
お互いの意見を真剣に言いあう姿はヒトとしてまともだが、頭から下は白鳥の水面下よろしくバタバタと無様に動いているのだろう。
あぁ、なんで僕らは水槽なんかに住んでるの。
そんなことより僕らは何を食べて生きていけばいいの。

疑問はとめどなく押し寄せてくる。


あぁ、こんな世界なら、僕は天国へ行きたい。
バタバタ動かす体をゆっくりと静止させ、下界へと降りていく。
動き続けなければいけない地獄の空から、静かなる天国の地へ。


と思ったら、体は楽にすればするほど、上に浮かんでくるんだった。
忘れてた。



昨日今日と、暑いですね。
朝起きると汗をかいていて、おっとっとと。
夜になると空気は涼しく心地よいのに、困ったものです。
アイスやカキ氷が食べたくなる。そんな今日この頃。
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by arittakewinds | 2006-05-21 23:50 | days
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