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メモ185
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ノルウェイの森


ちょっと前に観てきました。
村上春樹原作の、長編小説を映画化。
主演松山ケンイチ、そして菊池凛子に、新人水原希子など出演陣もなかなか。
他にも糸井重里、細野晴臣、高橋幸宏など、
おっと思わせるキャスティングも素敵でした。


それにしても、よく映画化したなあ、と。
ますはそれが感想でした。
ちなみに、村上春樹原作の映画化作品では、「トニー滝谷」が好きです。


この映画を観ていた時にふと感じたこと、
それは、人はいつの時代の話でも、受け入れてしまうのだなぁ、ということ。

原作である「ノルウェイの森」は、1987年に出版され、既に23年経っている作品で。
つまりね、私が生まれて「小説」なんてものがまだまだ読むことが出来ず、
「じゅーす!」や「これ、すきー!」なんて子供然と何も考えていなかった頃に、
大人のみんなが頭を悩ませて読んだであろう話なのだ。
そんな話を、26歳になった私が、映像化されたそれを観ている。
すごいな、と。思ったわけ。
物語って、文章って、言葉って、すごいんだなー。なんて。
思ったりね、しながら観てました。



先日上司から「最近は飲み会に行ったら自分からはあまり話をしないようにしている」といった話が。
それはどういうことかというと、何度も同じこと、昔話をしてしまうのだとか。
そんな、一見「過去の話」が、今も私たちの間では「聞いた瞬間に、今受けた新鮮な話」となったり、するんだなぁ。
過去の話は、新鮮な話なのだ。
だからこそ、私たちは日々新旧問わず「物語」を、求めてしまうのかもしれない。
そう、どんな話もね、新鮮なんだよ。
だから毎日が楽しくて、毎日が驚きで、とめどないのだろう。


どうしようもできないことだらけの映画だった。男女の。
そう観終わった時の感想を言われ、まぁ、そうなのかもしれないなんて。
ここに出てくる全ての人物たちの行動が、気持ちが、どうしようもできないんだよ。
それは、「不可能」という意味ではなくて。きっと。
「どうしようもできないくらい」の感情の中で、動いている。
それが、どうしようもできないこと、だらけになってしまっているんだよね。

どうしようもできないくらいの気持ちの中で、
今私たちは過ごしていますか。ね。
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by arittakewinds | 2010-12-23 09:48 | memo
メモ184
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劇団四季 サウンドオブミュージック


先週行ってきました。劇団四季は初めてで。
思っていたよりも劇場自体の大きさは小さくて、それもまた新鮮で。

よかったです。
何より、懐かしい曲の面々が。

「そうだ、京都 行こう」の「My favarite things」や
「Sixteen Going On Seventeen'」「Edelwiss(エーデルワイス)」、
そして「Do-Re-Mi(ドレミの歌)」

聞いたことあるある、とつい口からことが出てきそうな
そんな曲ばかりで不思議な気分で心がいっぱいになりながら
その歌声と演技を観ていました。


曲というものは、ふとした瞬間に感じるのだけれど
とても記憶と連結しているように思う。
そのリズムが、その音域が、昔の記憶をフラッシュバックさせる。
そういったことって、ないだろうか。
私は、ある。それもとても頻繁に。

例えば、小学生から中学生に切り替るあの春休み。
ちょうど買ったaikoのアルバム(花火とかカブトムシとかが入ってるやつ)と、古本屋でシリーズ物で買った小説5、6冊。
アルバム一枚をずっとリピートしながらその小説を読みふけったり、ご飯食べたりね、していた。
今も、aikoの曲を耳にするとその中でも印象的なシーンが、思い出されたり、されなかったり。なんて。

他にも、曲を聴くと思い出す自分って、あるんだなぁ。
食よりも、記憶に連結しやすいんだと思う。
そうだよね。


映画の「サウンドオブミュージック」を初めて観たのはいつの頃だっただろう。
もしかしたら、それぞれの曲全てがこの映画で知ったものではないのかもしれない。
CMやドラマ、テレビの中で使われ続けることで、耳に残っていたのかも。
自分がそれを知ったきっかけって、そんなにわかりやすくあるものでは、ないんだよなあ。

もう、16歳でも17歳でもない自分が、その頃の自分を思い出すには、何を媒介にするべきなんでしょうかなんていいながら、今日はこの辺で。
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by arittakewinds | 2010-11-27 17:11 | memo
メモ183
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REDLINE


観てきました。アニメの映画です。
小池健 監督、石井克人 原作/脚本の最新作。

以前より石井克人さんの作品はすきだったので、
その流れを汲んでいるということで期待して観てきました。


よかったです。
スピード感があり、一種の2時間ミュージッククリップかと感じさせるようなその印象は、小池、石井両氏のこれまでの作品に通じるものがあったようななかったような。

俳優陣も、主人公は木村拓哉、ヒロインは蒼井優。
脇には浅野忠信と、とても豪華な顔ぶれでした。
私は最後まで誰が誰だかわかりませんでしたが。


宇宙最速を競うレーサーたちの物語。
彼らは自身の力という力を出し合い、回りを蹴散らしながらも走り続ける。
どんな障害が発生しようとも。

こんな、自身を信じて走り抜けるなんてこと、普段はどうだろう。
走り抜けるように生きているだろうか。
私はね、走り抜けたい。走り抜けるよう、不格好なフォームで走ってる、つもり。手や足をバタバタさせながら。


この作品の中では、主人公もヒロインも、ライバルレーサーたちもみんな、最後まで走り抜けようと力を振り絞っていました。


そういえば、会社の同期や先輩たちが、マラソンの話をこの前していたなぁ。
入社して1、2年目あたりは、たまに走ったりも、していたっけ。
身体を動かしたい今日この頃。
また、ランニングシューズを引っ張り出しても良いのかも。
だって、秋だもの。


疾走感のある、音とスピードを体感できる映画でした。
何も考えずスカッとしたいときにでも、どうぞ。
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by arittakewinds | 2010-10-17 14:41 | memo
メモ182
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悪人


観てきました。少し前だけれど。
吉田修一原作、李相日監督。

よかったです。
といっても、楽しく心が高揚する良さ、ではなく。
以前観た中で言えば、中島哲也監督の「告白」に近い後味でした。
内容は全然違うけれど。
後々考えさせられる、そんな後味のある映画でした。


タイトルにもある「悪人」とは誰なのか。
そんな問いを、観終わった後にその場の誰かとしたくなる。
しても良いのだろうかと考えたくなる。

ぼーっと帰宅するその道中、考えていました。
私もあの中の登場人物足り得たとしたら、悪人だったのだろうか。
きっと、悪人だっただろうと。


小学生の、あの昼休み。
図工室でみつけたスプレー缶で遊ぼうとした私たちは、眼前の壁に向けてノズルをかざし、そのスイッチを強く押しました。
その瞬間、赤く染まったのは壁だけでなく、2人の小学生。
勢いが強かったその塗料は壁から反射し、私たちの服や顔を塗りたくっていました。

半泣きになりながら教室に戻った私たちが
午後の授業の初めに先生に言った言葉は、「上級生にやられた」でした。
その後、上級生の教室に連れて行かれたり、色々と絞られ、結末は、どうだったかなぁ。嘘がばれて、怒られたんだっけかな。
でも今あの頃の私たちを思い出すと、嘘つきの、悪人でした。
知らない誰かに罪をなすり付けた、意地悪い悪人。
人は、感情の起伏によって思いもがけない言葉を発してしまうことがある。それって、仕様がないことなのでしょうか。割り切っちゃいけないことなのでしょうか。


作品の中では、登場人物のどうしようもない感情の流れが沸き起こります。
出会い系サイトで知り合った男女が、
その何もない地方の田舎でこうして身体を重ねあうそれは、
どう判断されるのだろう。あの、荒々しくも、悲しいそれは。
でも、そういうものなのかもしれないなんてリアルさがあり、また何が正しいのかがわからなくなっていったり。



何が正しいか、何が悪いのかわからなくなった中で、
唯一確信を持てたことは、九州弁を口にする深津絵里の可愛さ。
そして髪型、衣装などでどこまでも印象を変えることができる女性の恐ろしさを感じました。

最後に、個人的にはあと30分くらい長くてもよかったんじゃないかなと。
でも、よかったです。
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by arittakewinds | 2010-10-17 14:38 | memo
メモ181
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トイストーリー3


観てきました。
PIXER最新作にして、彼らの看板作品の完結編ともいうべき本作。
予想以上に、いや、予想通りに予想以上の素晴らしさでした。
最高のエンターテインメイント作品とは、こういったものをいうんじゃないか、というクオリティを目の当たりにして。

実はこの「トイストーリー」という作品、前作「2」すら観ていませんでした。
そこから、テレビ放送で「2」を視聴し、この「3」を観る前日にはICCで行われていた「トイストーリー3の世界展」にまで足を運び、今に至っている。
それぐらい、感動してしまったわけですよ、まず「2」を観たことで、ね。


今回映画館で観た「3」では、一貫して大きなテーマがありました。
それは、「成長による旅立ち」だったんじゃないでしょうか。

私たちは、生まれてから様々なタイミングでの成長フェーズを越えてきました。
初めて言葉を発したタイミング、2本の足で立ち上がったタイミング、
はたまた小学校へ入学したタイミング、受験、就職、結婚、、、etc
その中で、初めましてをしたもの、別れを告げたもの、様々だったと思います。

私も、上京するタイミングで多くの漫画本から旅立ちを経験してきました。
生まれて初めて自身のお小遣いで買ったドラゴンボール28巻。
買った次の日に妹によって塗り絵と化してしまったダイの大冒険6巻、、、etc
思い出しただけで、懐かしい。また、あのページをめくりたい思慕の念に駆られることも、あったかなぁ。

皆さんには、そんな想い出の詰まったものからの旅立ち、ありましたか。

彼ら、この物語の登場人物たちは皆、そんな場面に遭遇しました。
予想していた事態。覚悟していた事態。
だから私たちは彼らに、そして彼らの持ち主それぞれに感情移入し、心を揺さぶられるのだと思う。
今まで経験したことのある自身の記憶が繋がり、「あぁ、あいつらもこんなに必死に想っていたのかもしれない」とどこかで引っかかるものを感じることで、心が揺さぶられたのだと想う。
だから本当に、最後のシークェンスでのウッディの台詞は沁みました。
PIXER、あんたたちはすごいよ。


きっと、まだまだ上映は続くと想いますが、
興味ある方は是非劇場に足を運んでみてください。
今年のオススメ映画の1つに、確実に入る1本だと想います。
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by arittakewinds | 2010-08-14 23:08 | memo
メモ177
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借りぐらしのアリエッティ


観てきました。
ジブリ最新作。
ずっと監督は宮崎駿さんかと思っていましたが、違っていました。
米村宏昌さんという、ジブリの中では最年少監督とのこと。

94分という短い時間の作品で、さらっと観ることができ、楽しく時間が過ぎていきました。


この作品の中で、とても印象的だったのは、主人公である少女、アリエッティの視点でした。
私たち「人間」の手のひらぐらいのサイズしかない彼女から見る外の世界は、とてもとても大きく、希望に溢れている。
不安よりも、希望や期待、そういった感情がどうしても勝ってしまうくらいの世界でした。
様々な見たことない、触れたことのないものが沢山そこにある。
それは私たちがまだ幼稚園にも入らないくらい小さな子供だったころの外の世界に似たようなもの、を思い出していたんじゃないかなぁ、私は。

そして、やはりというか必然というか、恐怖の対象に出会ってしまう。
姿を見られてはいけないと言われてきた、人間。人間の少年に、出会ってしまった。
今まで家の中しか知らなかった幼児が、突然大きな犬に出会ってしまった時のような恐怖感。そんなところでしょうか。
足がすくんでしまい、どうすることもできなくなってしまうくらいの動揺。
あったなぁ、なんて思ったりしていました。
親の足にすがりついて、目の前の犬(あの犬はなんだっただろう、きっと今見たらとても優しそうな老犬だったような)が通り過ぎるのを震えながら待っていた、あの時分。


ここでのアリエッティは、私たちでした。
いつか今いる居心地の良い場所から出て行かなくてはいけない、行くことで成長していく、小さかった私たちは、今はもっと大きくなっているのだろうか。
どうだろう。
まだまだ小さいかもしれない。
でも、小さくてもアリエッティたちのように知恵を絞って、今あるもので必死に生きている。生きていこうよと「借りぐらしの小人たち」は言っていました。
なんてね、どうだろう。


この、何もかもが揃って便利な世の中で、私たちはアリエッティたちのように「原料」となるものばかりを手に入れていくことはない。
お金を出せば、既製品がなんでも揃っていってしまう。
でもだからこそ、彼女たちのような視点を振り返ってみることで、思い出すことができる、思い浮かんでこなかったことがふっと湧いてくるのかもしれない。なんて。

明日は、インスタント食品を使わずに、お弁当を作っていこう。そうしよう。


上映もはじまったばかり。
ちょっとした空き時間に観るのでも、ゆっくり時間をとって観に行くのでも、良いんじゃないでしょうか。
興味があれば、是非。
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by arittakewinds | 2010-07-19 17:34 | memo
メモ175
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告白


中島哲也監督最新作。観てきました。新宿はバルト9で。
あー怖かった。エンドロールが終わり、会場が明るくなった瞬間に私が思ったのは、それでした。

映画全編が、登場人物の「告白」、つまりナレーションで進んでいく流れは肯定的に捉えるか批判的に捉えるかといったところから入る、かも。(以前、どの映画か記憶があやふやですが、「もっとナレーションを少なめにしてくれたら」と書いたこともあったりするので)
私は肯定的に捉え、観ることができていたと思います。
むしろナレーションで進まなければここまで「怖かった」と思わなかったんじゃないかな。きっとね。


最近「怖い」と他に思ったことってあっただろうか。
そんなことを帰り道に考えていました。
皆さんはどんなことに「怖い」と感じましたか?最近の話。

私は、何が怖かっただろう。
〆切が迫ってきている案件で、まだ思ったような状況に経っていない時?
ぼーっと歩いていた時にぶつかったおじさんが明らかに怖い人だった時?
心ない一言で、相手が口を小一時間口を聞いてくれなくなった時?
3番目は、結構怖いですね。

きっとね、それよりも「嬉しかったこと、楽しかったことが思い出せない」ことが怖いなぁ、と今書いていて思ったり、思わなかったり。
淋しいじゃない、だって。あの時のことも、あのことも、思い出せないんだよ。
だとしたら、何を覚えているのだろう。その人は。そんな私は。
特に何も覚えていないのかもしれない。
涙さえ流すこともできないかもしれない。
比較対象がないのだから。

もっともっと楽しい、嬉しいことを探していこう。
美味しいものだってもっと食べたいし、観てみたいものだって、沢山あるよ。


そういえば、この映画には食事があまり描かれていませんでしたね。
必要最低限の食事ではなく、心を潤すための食事を、日々心がけていきたいものです。

ひとに「おもしろかったよ」という言い方は難しい映画で。
「とても映画力の、迫力のある映画だった」と言えばよいのかな。
観て損はしないはず。映像美もさることながら、演出の巧さはさすがでした。
興味のある方は、是非スクリーンで。
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by arittakewinds | 2010-07-04 22:58 | memo
メモ172
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涼宮ハルヒの消失


観てきました。
正直、映画館では観ることができないかも、なんて思っていました。
上映が開始したのが確か今年の2月。
もう3ヵ月も過ぎ、どこも上映が終了していたから。
観ることができて、よかったです。おもしろかった。


そこまでのネタばれは避けて、ちょっと。

物語の前半で、起きると主人公であるキョン以外の記憶を残して
世界が変わってしまう、というシーケンスが存在します。
そこで、ひたすら奔走する主人公。
けれど、誰も昨日までの自分たちを覚えていない。別の彼らがいる。

そんな折に、ついに発見した手がかり。
そこ、そこだよね。
まずドキッとしたのは。

とても小さな、それでも本人にとってはとても大きな手がかりを見つけた。
その時のリアクション。
それは「やったー!」でも「よかったー!」でもなかった。
笑いたいのか、叫びたいのか自分でもわからないけれど、
その気持ちを押し殺しつつも、口元だけがニヤついてしまう。まさにそんな感じ。
そんな演出をしたこの制作スタッフの方々はさすがだなぁと。素敵だなぁと思ったんです。
本当に絵から動きまで、映画だからこその質だったなぁ。
これは、きっとテレビじゃ無理だと思う。時間がかかりすぎてしまうもの。




昨日まで一緒に笑っていた仲間が、
昨日まで他愛もないことから何まで話していた恋人が、家族が、
目覚めた瞬間にそれまでの記憶をなくしていたら(正確には違った記憶になっていたら)、
私なら、あなたならどう感じるだろうか。

私だったらきっと、泣きたくなるだろうなぁ。
泣いてしまうかもしれない。
そしてそれがまた元に戻ったとき、そのとき以上に泣いてしまうと思う。
でも、思うだけで、本当はあっさりしてしまうのかもしれない。

かもしれない、ばっかりだなぁ。まとまってもいないし。
参った。
でもね、1つだけ言いたかったのは、「やっぱり忘れることも忘れられることも嫌だなぁ」ということ。

僕らはきっと、人のこと、自分のことを忘れたくないし、忘れられたくないと思う。「忘れて欲しい」だなんて嘘だと思う。きっとね。
でも、そうなってしまうことも、時間とか、新しい記憶とかで、なってしまうこともあると思う。それこそきっとね。
でも何かのきっかけで思い出すことが、できると思います。
じゃなかったら、淋しいじゃない。
じゃなかったら、悲しいじゃないですか。ね。
思い出したいですよ。じゃなかったらそれまでの時間なんだったの、と。


主人公のキョンは、そんなところの代弁者でもあったんじゃないでしょうか。
新しい状況も産まれることがあるかもしれない。でも、それまで自身にある記憶について「そうだね」と言ってくれる相手がいるって、素敵なことじゃないか、と。
そしてこの先も、色んなことを一緒に記憶して、話すことができたら。
私はそう思ったり、しました。

あー、何言いたいかわからないですが、
この映画、おもしろかったです。でも、テレビシリーズとか見ていないとわからないことがあると思うので、観るなら先に予習が必要だと思います。
興味のある方は、是非上映中の劇場を探してみて下さい。
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by arittakewinds | 2010-05-16 22:42 | memo
メモ171
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ソラニン


先日、日曜日に観てきました。
浅野いにお原作。宮崎あおい、高良健吾主演。


これは恋愛映画です。
大学から付き合い始めた男女が社会に出た、それまでとそれから。
そして大きな転機からの、物語。
映像も見やすく、さらりと観ることができる作品だったんじゃないでしょうか。



まず最初に、映画を見終わって感じたことは、
モノローグがとても多かった。ということ。
モノローグとは、英語でいえば独白を意味する言葉。
個人の、内面の吐露やひとり語りを指します。
この映画では、出だしから終わりまでの間で
人物の、特に宮崎あおいのモノローグが多用されていきます。

ちょっと、そこはいらなかったかなぁ。
そこは、役者の演技と、間で表現して欲しかった。
それでもこのソラニンという作品を、原作を忠実に再現しようとしていけば
仕様がないことだったのかも。


でも、でもね、
僕らは、私たちは人の内面まで普段は見えない。
口に出したこと、表情、書かれた文章から読み取って、コミュニケーションをしてきている。
だからいいんだと思っていて。
だからいいんだと思っています。


「あなたの思っていることがわからない」

そんなことを、言われることもあるかもしれない。
でもそうでしょう。そうだよね。
だからわかるように、わかっていこうと、歩み寄ることができるんだって。
もちろん、それが難しいことも、あるかもしれない。
あったと思います。


映画の中でも、口で言わないとわからなかったこと。
何も言わずにいたところで、ノートに書き記した言葉でわかったこと。
など、そういったシークェンスが挟まれていきます。
そういうひとつひとつが、いいよね。

だからこそ、モノローグはもっと少なくして欲しかったんだなぁ。





映画の内容に関しては、特に書くつもりはないのだけれど。
1点だけ書くとすれば、宮崎あおいが言う言葉ね、ドキっとする。

「絶対離しちゃダメだよ」

あんな子に言われたら、もう離せないよね。



今月頭に上映が始まったばかり。
興味がある方は、劇場まで。
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by arittakewinds | 2010-04-13 20:52 | memo
メモ170
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パレード


観てきました。公開初日でした。
原作本の評価同様、結末にちょっと疑問は残りましたが、概ねおもしろかったです。
行定勲 監督、吉田修一原作。

観ながら最初思っていました。
吉田修一って、何を読んだことがあっただろうか。
「パーク・ライフ」、ぐらいかもしれない。
それでもなんだかいくつかあるような気がしていたのは、映像化作品が思いのほか多かったから。
「7月24日通り」、「春、バーニーズで」を観たことがあったから。
彼の作品の何か、読んでいない作品を、今度読んでみよう。


舞台は、東京のどこかでルームシェアをする男女4人を中心とした群像劇。
この、それぞれの役者がぱらぱらと登場し、会話を繰り返す感が、行定勲らしいな、と思いました。
「きょうのできごと a day on the planet」のことを、思い出していたからだと思う。


私の知っているあの人は、
この人が知っているあの人とは、違う。

群像劇を描いていく際で出されていくものの中で、そこは重要な役割を担っていくと思う。
例えば、日々私の隣で仕事をしているあの人は、私の中では同僚でしかない。
けれど彼の恋人からすれば、大事な人であって、私の知っている彼ではない。
だからこそ、人と人はご飯を食べて、話をして、イメージを擦り合せていこうとする。
でも、どんなに知ろうとしても、自分と彼の恋人から見た彼は、やっぱり違う人なのだ。
確かにそう思う。確かにそうでしょう。

藤原竜也が、香里奈に対して、
「(自分の知っているあいつと、みんなが知っているあいつは違うことは)当たり前だ」
と、あっさりと答えるシーンがある。
確かにそう思う。確かにそうでしょう。
だから、おもしろいんだろうなぁ。そう、思いました。



群像劇らしい、それぞれの役者たちによる会話も、するすると流れていくテンポでよかったです。
一番よかったのは、小出恵介と貫地谷しほりが定食屋で昼ご飯を食べている時の会話。
どんな会話だったかは、観た方と話がしたいな。
人が、人の気持ちが高揚している時って、ついこんな会話になってしまうかもしれない。
ついこんなことを口走ってしまうかもしれない。必至に隠そうと思いつつも。
そんな所を描いていて、いいなと。


主演5人それぞれとても魅力的だったのだけれど、
前半に登場し、私の中で強烈なインパクトを与えていったのは、中村ゆりさん。
あれは、ずるい。ずるいです。
こここそ、この映画を観た方と、話がしたいな。
あれは、ずるいです。


まだまだ公開初日を迎えたばかり。ベネチア国際映画祭で賞を取ったらしいですね。
東京で言えばシネクイント、バルト9などで上映中。
そこまで上映館は多くありませんが、もし興味が湧いた方は、是非。
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by arittakewinds | 2010-02-21 11:12 | memo